こんにちは、ディレクター 西山です。
「神は細部に宿る」とは良い言葉ですね。
あ...、ワタシは単に「細かい」だけかも知れないですが(笑)
さて、今日はそんなWebサイトの細かい部分についてちょっと書いてみようと思います。
制作者側の方なら知っていて当然の話ですが、先日あるクライアント様にご説明した時の反応が興味深かったので、今回の記事にさせていただきます。
今日のお題は「URL」です。
いわゆるホームページアドレスと言うやつですね。
例えば弊社サイトで言えば「https://www.lat43n.com/」です。
さていきなりですが、ここで問題。
Q.以下のうち、同じURLを選びなさい
- https://www.lat43n.com/
- https://www.lat43n.com/index.html
- http://lat43n.com/
- http://lat43n.com/index.html
さて、お解りいただけましたでしょうか?
答えは「全て異なるURL」です。
「おいおい、何を言っているんだ、どれも同じWebサイトを表示しているじゃないか」と思いました?
実はこれ、「同じWebサイトを表示する」事と「URLが一緒である」事を混同してしまっている結果です。
上記4つのURLが全て同じサイトを表示しているのは「サーバーがそう決定しているから」に過ぎません。
つまり・・・
- 「/」で止まっているURLの場合は、優先されるindex.html等のファイルを表示する
- 「www.」が無いURLでアクセスされた場合、それを補完して表示する
と言う事をサーバー内でルールとして決めているため同じサイトが表示されるのです。
もしこの仕組みを入れていないサーバー(あるいはサイト)であれば、上記URLは全て別々の内容を表示する事になるのです。
ではその良い例をご案内しましょう。
「はてなブックマーク」というソーシャルブックマークをご存じでしょうか。
簡単に言うと、「みんなでお気に入りのWebサイトを登録して共有しよう」というサイトです。
(この説明は長くなるので別の機会に)
そこで、かの有名な「Googleジャパン」の登録状況を見てみます。
http://www.google.co.jp/の場合
http://www.google.co.jp/index.htmlの場合
お解りいただけますか?
同じサイトであるにもかかわらず、登録者数が全然違います。
これはつまり、上記2つのGoogleのURLが全く別のものであることを意味しています。
つまり意識的に「いずれか一つをURLとして公表する」と言うことが、Webサイト運営に於いては大切になってくると言う事です。
検索エンジンに登録する際も、名刺やパンフレットにURLを記載する際も、どこかのサイトからリンクされる場合も、です。
それらが統一されていると、「誰もが同じURLでアクセスしてくる」ので、いわゆるSEO対策などでも基本的な仕組みとなります。
例えば検索エンジンに登録されているURLが「https://www.lat43n.com/」だとして、
名刺・パンフレットに記載されているURLが「http://lat43n.com/」で、
他のサイトに掲載されているリンクのURLが「https://www.lat43n.com/index.html」だったら、
それらは全て「別のURL」として認識されてしまいます。
これではいくらSEO対策を行っても、基本の部分が出来ていない事になってしまいます。
御社のWebサイトが、「www.」アリだとアクセス出来るけど、「www.」ナシだとアクセスできない(Not Foundになる)場合や、URLの最後に「index.htmlまで記載している」場合は注意が必要ですね。
あるべきWebサイト制作者というのは、実はこういう事も「当たり前」に考えています。
また、もしURLで何か問題があった時でもその対処法を知っています。
URLというのは「アクセス出来ればいい」だけではない、と思って下さいね。